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2005年12月〜 |
■ 3月31日(水) | ||
17 | ||
![]() 山田協太 |
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棚の組み立てと建具の取り付けが終わり、寮の改修がほぼ終了しました。 オープンハウス&寮内見学ツアーを企画しています。 |
■ 3月30日(火) | ||
18 | ||
![]() 山田協太 |
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黄さんが台湾から来た。研究室の大先輩にあたる人で、今回は台湾のまちづくりセミナーの参加者と京都を視察しに来たとのこと。 午前中、大学で京都CDLや木匠塾の説明をし、午後は雨の中町家の再生事例見学。30名程でRatna Cafeを見てきた。その後は新町、堺町通の街並みを見て、橋弁慶町では自治会長さんに案内していただいて祇園祭の橋弁慶山の山車蔵を見学した。〆は例のごとく写楽で。 年齢も職業も異なる方々と活発な意見交換が出来て有意義な時間だった。 |
■ 3月27日(土) | ||
16 | ||
![]() 柳沢究 |
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ささいなことを一寸。 ビックコミックスピリッツで連載している「20世紀少年」(浦沢直樹)に、先々週から「地球防衛軍」の基地というものが登場している。実はこの造形が、レベウス・ウッズのドローイング作品「UNDERGROUND BERLIN」に出てくる建築そのままなのだ(ちょっとアレンジはされている)。 パクリだ、といいたいのではなくて、 さすが当代随一の漫画家、よく勉強してるなぁ、と感心したのです。 映画のマトリックスを見たときも感じたことだが、いろいろな分野から、こだわりなく「いいとこ取り」する姿勢は、大切だな、と思う。 |
■ 3月23日(火) | ||
14 | ||
![]() 山田協太 |
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一昨日、東京より帰洛。 3日間で横浜、埼玉、東京の様々な都市、建築、庭園を見てきた。やはり東京には素晴らしい現代建築が集まっている。 一方で今回の旅行は、混迷する建築界の姿を衝撃を持って認識させられるものであった。 表参道から乃木坂〜六本木へ向かう路上で、左手にNTTドコモ代々木ビル、左手に泉ガーデンタワーを見て愕然とした。これらはニューヨークを代表するエンパイアステートビルとシカゴを代表するシアーズタワーの縮小版レプリカではないか。どちらも2000年以降竣工の、東京を代表する超高層ビルである。 設計会社が異なるにもかかわらず、何れもミニマンハッタン/ミニシカゴを指向する光景は、思想なく他者に追従する建築界の潜在意識を露呈している。 これからの世界、そして日本の建築に対する責任は私たちにある。 |
■ 3月18日(木) | ||
13 | ||
![]() 山田協太 |
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昨日深夜より、床の目地をコーキングしニスを塗った。 本日はベッド及び机を搬入。 これから東京で研究室の同僚と待ち合わせ。3日間で東京、神奈川、埼玉で建築を見てきます。 棚をつくるのは21日以降。 |
■ 3月13日(土) | ||
10 | ||
![]() 柳沢究 |
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昨晩11時、ようやく共同プロジェクトの編集を終え入稿。三宮でビールをかっくらって寝る。それにしても神戸の夜は早い。12時にラストオーダーとは何たることか。 今日の午前中は兵庫県立美術館の「具体回顧展」を見に。 「人の真似をしない」「これまでにないものをつくれ」というスローガンは、口で言うほど簡単ではない。展示を時代順に見ていくと、初期の荒っぽい作品群から、徐々にある様式として洗練されていく(=運動が収束にむかう)さまがよく分かる。 なんだか初めて見たような気がしなかったのは、「具体」のやり方が現代では当たり前というほど浸透しているというのもあるだろうけど、なにより、僕らが子供の頃「アート」「芸術」として初めて認識したのが、ダ・ヴィンチでもピカソでもなく、この「具体」だったからだろう。 今回の展示の中でいちばんのお気に入りは、大阪万博で行われたパフォーマンスの中の「101ピキ」。文章では伝えられませんが一応書くと、だだっ広い会場の真ん中に箱がおかれ、箱に開いた4つの小さな穴から、ゼンマイ仕掛けで歩く犬のおもちゃが「今週のビックリどっきりメカ」さながら、ぞくぞくと出てくる(だけ)というもの。 美術館の中で声をあげて爆笑したのは初めてです。 晩、森田氏の事務所で久住氏との打合せ若干。 |
■ 3月11日(木) | ||
8 | ||
![]() 柳沢究 |
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8日にカオス展の撤収作業を終え、そのまま大学に戻り、今年度大学院の共同プロジェクトの報告書づくりにとりかかる。以降、大学に泊まり込んでの連日の編集作業。 11日には花田佳明先生にお誘いいただき、花田研の学生と一緒に下京にある町家見学にいく。もともと扇子屋さんを営んでいたお宅で、築は120年くらいでしょうか。通り庭上部の吹き抜けが増築で無くなっていたり、それなりに改築は施されているものの、たいへん丁寧に住まわれていたのが印象的でした。 内部の柱や建具・家具は、70年近くもこの家にお住まいのおばあさんによって毎朝丹念に磨きあげられており、これまで見たことがないほど見事に黒々と光っていた。生まれてから一度も塗り直しをせず、ニスや油も塗ってないとのことなので、この極上の漆にも引けをとらない程の美しいツヤは、まさに積年の雑巾掛け(かたーくしぼった水ぶき)の賜物。よく見るとなるほど、おばあさんの手の届かない高さからはツヤがなくなっており、実に愛嬌があります。 こうした文字通り手の跡の染みこんだ家が、社会的な寿命でもってなくなるのは実に残念というか、建築に携わる者としては無念というべきか。 古いものがすべてよく、新しいものがよくない、なんてまったく思わないけど、時間(と人の生活)の蓄積を受け止める度量、これが欠けた建築はアウトだろう。 |
■ 3月7日(日) | ||
7 | ||
![]() 柳沢究 |
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1月13日のところで書いた「味わう建材の会」を決行。 時ならぬ雪の降る中、久住氏も飛び入りの参加して、総勢7名での大宴会。 ・・・実に体に悪いことをしてしまいました。 柿渋の強烈な味に出鼻をくじかれ、石には歯がたたず(当たり前である)、紙と木材と糊、油はそれなりにいけたけれど、最後の顔料カクテルはあやうかった。群青には硫黄がはいってたんだよな‥‥酸性のワインで割ったのは致命的なミスであった。 そのダメージのためか、会の終了後に喉と胃を殺菌するためと言って、野郎8人ずれで天下一品へ繰り出すという、どう考えても誤った行動に出てしまう。豚骨の臭いが、味わったばかりの膠(にかわ)の臭いと酷似しているということも、誤算であった。 詳細はおってレポートしたいと思います。乞うご期待(?)。 食事後は気をとりなおして、恒例の第2部へと突入。立命館の山本直彦氏や「銀閣寺の家」の壁を塗ってくれた発地氏らも参加して、にぎやかに。 |
■ 3月2日(火) | ||
4 | ||
![]() 柳沢究 |
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2月中にと言われていた「古色」についての原稿を先日なんとか完成させ、ふぅとひと息。内容についてもOKも頂けたので、よかったよかった。詳しいことは雑誌が出てから書きますが、ようやく「古色に関する覚え書き」も更新ができそうです。 あとはコーラム論文とインドの住居の原稿を早く書かねば。といいつつ明日からカオスの準備で時間まったくとれず。 2月末は怒涛のように忙しかったものの、いろいろ充実していた。メインエベントは、芸工大に来て約1年、はじめて杉浦康平先生とゆっくりお話しする機会を得たことでしょうか。曼荼羅、まだら、インドのコスモロジーについていろいろな話を伺うなか、ふと「○と□という形を人間がどうやって認識したかわかる?」と問われた。○は何となく想像つくが、□は果たして? 石を切り出して積み上げる時に、というのが僕の予想だが、どうでしょう。 しかしこの人は本もデザインも講義のレジュメもスライドもとにかくすげぇ密度。話してるともうほんとに優しいおじさんなんだけど、数十年にわたりこの密度とクオリティを維持するってのは、いったいどんな頭の中してるのか、ドキドキします。インド研究について励ましの言葉を頂いたのは嬉しかった。 杉浦氏のデザイン姿勢については、これを読むと面白い(工作舎の松岡氏のインタビュー)。 |