神楽岡工作公司
JOURNAL
0511 / 0510 / 0506 / 0505 / 0504 / 0503 / 0502 / 0501
0412 / 0411 / 0410 / 0409 / 0408 / 0407 / 0406 / 0405 / 0404 / 0403 / 0402 / 0401
0312
/ 0311 / 0310 / 0309 / 0308 / 0307 / 0306 / 0305 / 0304 / 0303 / 0302 / 0301
0212 / 0211 / 0210
2005年12月〜



 ■ 6月28日(月)
14
yamada
山田協太
先日に引き続き、急遽、研究室の同僚である丹羽さんの改修した町家を見せてもらうことになった。井上さんと待ち合わせをし、15時に現場へ。現在は引っ越し作業中で家具はほとんど置いていなかったが、以前は、土間に巨大な机をおいて作業スペース兼食卓として利用しており、日ブクロの上に設けられた炭置き場にはソファーとオーディオ機器を置いてラウンジとして利用していた。夏は涼しい1階で生活し、冬は熱の集まる2階で生活していた。引っ越す理由は自分には大きすぎるからという、大変優雅なお宅でありました。


 ■ 6月27日(日)
9
yanagisawa
柳沢究
帰京。神楽岡に直行し、久住氏と某テレビ広告に関する打合せ。10時から、さらに健太郎、森田氏が加わり、打合せ打合せ。


 ■ 6月26日(土)
8
yanagisawa
柳沢究
実家に帰ったら、猫がいなくなっていた。つい先週、前から患っていた腫瘍が悪化し7歳にして、とのこと。ふてぶてしくて、いい猫だったのに(合掌)。京都でも猫を飼いたいが今の生活では無理。時折出入りしているイタチをてなづけられないか、見かけるたびにコミュニケーションを図ろうとするが、まったく交渉の余地無し。留守の時は部屋に上がり込んで机上で寝ているクセに。足跡が残っているからわかっているのだ。

さて、この日は実家にて某テレビの雑誌広告に関する仕事少々、晩は横浜にて大学の同級生(T中とK籐さん)と、2軒目には初めて狸小路で飲んだが(津軽みどり)、なかなか悪くないぞ。


13
yamada
山田協太
「セルフビルドによる町家の改修方法の研究」の一環として、第一回町家調査を行った。参加者は山田、井上、樋貝、臼田、成川の5名。丸太町通りを中心に3軒の仕舞屋の実測とヒアリングをしてきた。
セルフビルドに適した規模を考え、調査対象は間口2間程度の建物に絞っているが、利用形態は専用住居、宗教施設、モデルルームと様々だった。1階を土足、上足兼用の空間にしていたり、トオリニワと部屋の間に机をおいてダイニングキッチンを設けていたり、居住者によってそれぞれ独創的な空間の利用法がされていて大変興味深かった。
そんな中でも、屋根裏に収納部屋を設けている、あるいは、設けたいと考えている例は共通して多く、収納部分の確保が町家住まいの1つの課題としてあることが感じられた。
2回目、3回目の調査でも新たな発見が期待できそうだ。


 ■ 6月25日(金)
10
yanagisawa
柳沢究
ドーモ・アラベスカでのスライド会と実家での所用をかねて、ひさびさに東京・横浜へ。
昨晩の酒が昼をすぎても抜けず、新幹線の中ではひたすら目を閉じ石になる。二日酔いで何もできず・考えられずという時間は、ほんとにもったいない。まったく俺は何をやってんだと、深く反省する機会を頻繁にもてるのは、しかし酒飲みの特権(開き直り)。

晩6時に会場のドーモ・アラベスカ着。象設計集団は大好きなのだが、実際に作品を訪れるのは初めてだったりする。スタッコ装飾の家という印象しかなかったので、瓦屋根が乗っていて少し驚く。いや、とてもよく似合っていて、よく見れば尋常ならざる顔をした住宅なのに、よく見なければ見過ごしてしまいそうなほどに、周りの街になじんでいる不思議なたたずまいです。
スライド会は120名を超える入場とかで、すさまじい熱気。4×6m程度の居間によくぞ詰まったもんだ(一部はみ出ていたが)。本日の目玉、ジェンネの泥のモスクの塗り替え風景から感じられたのは、人と建築の幸せなお付き合いという印象。建てっぱなしでなく、使いっぱなしでなく、人々の生活サイクルの中に建築のメンテナンスがしっかりと組み込まれているという関係は、毎年の結婚記念日を祝いあう夫婦のようでもあり、なんだかほほえましくも羨ましい。「サステイナブル」という話をするならば材料やシステムだけではなく、ほんとはここを考えなければならないはずである。その他ドゴン族の集落や祭りなど、100本以上のフィルムから厳選された刺激的なスライド満載。日暮さん京都でもやってくれないかな。


 ■ 6月17日(木)
4
yanagisawa
柳沢究
御影にてHさん邸マンション改修の打ち合わせ。バブル時代に築のいわゆる「億ション」の一角を「リフォーム」するという話だ。Hさんの前の住人がかなり好き放題いじっているため現況の内装はわりとチグハグで、これを何とかして落ち着ける空間を作りたいというのが第一の要求。ただ今年は家をいじるのは(風水的に)よくないらしいので、まずは設計案を考えましょうということで、第1案を持ってゆきあれこれ相談。

昼食時に御影の町を少し案内していただいた。阪急より下の計画道路が敷設されたありがちな駅前風景に対し、阪急の線路以北は緑多く、某O組社長宅や某商社NWの邸宅やら豪邸の間を縫い、石垣と生け垣に囲まれた小道がくねる趣のある住宅街が残っている。和風コロニアル様式(?)のレストランなどもある。金持ちが丁寧に作ってきた町なのだな、というのが印象。素直に好ましい。近年開発されたマンションとの対比が痛々しい。町のタイプは違うが、ここも京都と(そして全国各地と)同じような町の変化が起こっているのだな。


 ■ 6月16日(水)
6
yanagisawa
柳沢究
夕方から大原にて、久住氏と大阪のデザイン事務所の方と、某テレビの雑誌広告に関する仕事の打合せ。広告業界の製作テンポは驚くほど早い。


 ■ 6月13日(日)
15
yamada
山田協太
泉佐野に行って来た。めでたく国の登録文化財となり、諸々のことが一段落したということで、足かけ3年目でようやく設計を正式に依頼された。
井上氏には大変お世話になりましたことをこの場を借りてお礼申し上げます。
長い道のりだったが、今後も着工は10月以降、竣工が来年11月とまだまだ長い道のりである。最後まで関わって納得できるものにしたい。


 ■ 6月12日(土)
5
yanagisawa
柳沢究
京都CDLの恒例行事「京都断面調査」に参加。今年は京都の平安京計画の起点となった玄武:船岡山と南の朱雀を結ぶ古代枢軸の現在(千本通り)を北から南へ一気に南下するという、名付けて「古代枢軸行脚:玄武朱雀」。4回目となる今回は、かなり段取りもうまくなっていて、隊長さんお疲れさまでした(初代隊長より)。
船岡山から羽束師橋までの十数キロを、途中森田氏のやっている現場をのぞいたりしながら、7時間ほどかけてひた歩き調査を行った。こういう強制的なルート設定のよさは、普段決して足を踏み入れないところにも突っ込んでいくということにある。京都を縦断・横断したのはこれで3回目になるが、京都各地の様相は大分つかめてきたように思う。が、それにしても疲れた。
終了後は桂川河原でのバーベキュー。その後はまりちゃんと北大路で飲む。少々飲み過ぎたが気分よかった。


 ■ 6月10日(木)
2
morita
森田一弥
 O邸改修現場は増築部の外壁を何とか張り終えて、現在屋根の断熱材サンドイッチ形金属板を張っているところ。鉄骨工事はほとんどすべての加工を工場内で終えて、現場では組み立てるだけで修正が利かないが、同じ金属でも板金工事は現場に合わせて色々と融通が利く便利な素材だ。木造建築と相性がいいのもよくわかる。今回も既存部分と増築部分の屋根の取り合いが相当ややこしくなっているので、板金屋さんのアドリブの対応力にかなり助けられている。

 午後からマンションの一室に計画中のお茶室について打ち合わせ。このお茶室は八月に着工予定なので、今月中に実施設計までまとめて来月で見積調整と工事契約、という具合に進めていく予定。マンション内部の色々な制約を逆手に取った、マンションならではのお茶室にしてみたい。


3
yanagisawa
柳沢究
たった今、写真家の日暮雄一さんからスライド会の案内メールが届いた。5月に2ヶ月のアフリカ滞在から帰ってきて、マリ共和国のジェンネにある、あの「泥のモスク」の塗り替えの写真を撮ってきたというのだ。これは見たい。アフリカに行くのは今は無理だが東京なら行ける。行くと決めた。
「ご興味がある方はお友達などもお誘いの上ご参加ください」とのことなので、下に案内を転載します。一緒に、という人いましたら22日までに声をかけてください。

-------------------------------------

ドーモ・アラベスカ 55

● 世界最大の土壁塗り替え そして 西アフリカの力強い建物たち

マリのジェンネにあるモスク、それは世界最大の土でできた建物で、おとぎの国に出てきそうな優美さももちあわせた外観を持ち、世界遺産にも登録されている。そのモスクの外観は1年に一度、雨季に備えて新しい土で塗り替えられる。その塗り替えには数千人の人たちが参加し、3時間程度で一挙に仕上げてしまう。

しかし、それが実行される日は地元の人でさえ、1週間ぐらい前にならないと分からない。このたった3時間ぐらいの壁塗りを見るために、2ヶ月以上もアフリカで待ち続けた。そして、ようやく見ることができたその壁塗りの迫力は想像以上のものであった。

今回はその壁塗りの様子のほか、ドゴン族の集落などマリやモーリタニアの土着的な建物や人々などの写真を、サハラ砂漠で取れた岩塩を使った樋口さんのマリ料理とともにお見せします。(日暮雄一)

スライド・語り:日暮雄一
料理:樋口陽子
日時:6月25日(金)18:00
場所:ドーモ・アラベスカ(東京都杉並区JR阿佐ヶ谷駅)
会費:\2000 + 飲物


(写真:日暮雄一)


 ■ 6月6日(日)
1
yamada
山田協太
早いもので春の遠足からもう1週間が経った。おかげさまで参加者20名超と大盛況となった。
淡路を中心に建築を満喫する旅だったが、個人的にはとりわけ坂茂氏の紙の教会、久住氏のゲストハウス、畑中氏の版築が、セルフビルドという点で非常に興味深い作品であった。
安藤忠雄氏のTOTOセミナーハウスは質の高い建築であり、また、普段は見る機会のない瓦工場のノミズさん、久住氏の手がけた蔵の見学は貴重な経験だった。夕食に近所の魚屋さんにつくっていただいたお刺身は絶品だった。
いろいろ思い出があるが、写真を神楽岡・春の遠足2004に掲載しているので一度覗いてみてください。
参加された方は思い出の1枚を是非お寄せ願います。
皆さまそれぞれに楽しまれておりましたら幸いです。


What's NEW/JOURNAL/WORKs/PROJECTs/REPORTs/FELLOWs/About Us
■