0511 / 0510 / 0506 / 0505 / 0504 / 0503 / 0502 / 0501 0412 / 0411 / 0410 / 0409 / 0408 / 0407 / 0406 / 0405 / 0404 / 0403 / 0402 / 0401 0312 / 0311 / 0310 / 0309 / 0308 / 0307 / 0306 / 0305 / 0304 / 0303 / 0302 / 0301 0212 / 0211 / 0210 |
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2005年12月〜 |
■ 7月30日(水) | ||
7 | ||
![]() 井上大藏 |
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最近、建築の書籍購入に頭を悩ませている。如何に値を抑えるか・・・ 古書店を利用するのも一案だが、流れるのを待つのはこれまた気の遠くなる事である。我輩の場合、建築士会の割引制度を利用し且つ金券ショップで図書カードを購入して、新刊書籍を購入している。未来の使用予測を行う事は大変難しいが、購入する行為を通して『書籍を見る目』は養えるのではないだろうか。 |
■ 7月29日(火) | ||
7 | ||
![]() 井上大藏 |
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昨夜の余韻・・・ 北海道に行く目的は他にもある。小樽に行って町並みを見たいとも思っているのだが、それ以上に気になっているのが、モエレ沼公園の存在である。ずっと行きたいと思っていたのだが、それを果たせず現在に至っている。死の直前イサム・ノグチがマスタープランを作成し、2004年全面完成を目指して造成工事を行っている公園である。部分的開放が、かなり広い割合で行われている。遅ればせであるが、その過渡期の様子を知っておきたいと思ったのだ。年内に収める工事の存在を意識しつつの、約6日間(実質4日間)のブランクがあく事は大変イタイのだが、それに見合う成果を持ち帰りたいと思っている。 |
■ 7月28日(月) | ||
18 | ||
![]() 別府洋平 |
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「工場建築いろいろ」の志免炭鉱の竪坑櫓について。 この竪坑櫓(やぐら)は、坑夫や石炭,資材の搬出入に使用されていて、ワインディングタワー式という過渡的技術形態で、よってあまり見かけないかたちになっているようだ。(同型のものがヨーロッパに1つ残っているらしい。)また、日本の炭坑の大部分が三井、三菱、住友、明治等の民間資本による炭坑であるのに対し、唯一、海軍の国営炭坑。検索してみると、思ったより多くヒットし、みんな興味をもってるみたい。ちょっと前に車かお酒か何かのCMに出てました。 昼から、オープンジュリーの冊子づくり、マンションのCG作成、比良の資料整理少しなど。冷夏のためクーラーがなくても研究室は過ごしやすいが(蚊取り線香をたいたりして)、今日はけっこう暑かった。 |
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![]() 井上大藏 |
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今年は、8月17日から23日にかけて北海道へ行くことにした。 僕の回りでは、「最近北海道にご執心のようですが・・・」との声があるけど、僕のそれは、単なる旅行にはしたくない。北海道「たかが百年、されど百年」である。文化が伝わる様子。こと、建築文化の伝播の様子が少しでも知りたいのだ。多分、それが建物を維持し、再生・保存もしくは修復の思想に大きく影響していると思うからである。 例えば今回は、北海道開拓の村(野外博物館施設)を訪れて現地の学芸員さんと上記の事について話を交わしてみようと計画中である。 |
■ 7月27日(日) | ||
18 | ||
![]() 山田協太 |
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本日27日、一級建築士試験。 内容は昨年よりも易しかったと思う。 出来は…。 大文字山に登って叫びたい気分だ。チクショウ 2002年は多くの法改正があったし来年の試験は難しそうだ。 |
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![]() 柳沢究 |
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マンションのプロジェクトで使う床材を物色に、午前中に山科で開催されていた古材バンクの会主催の「古材市」に顔を出す。なかなかよい感じに日に焼けた松の板があったのだけど、残念ながら少々量が足りなかった。 結構暑い日だったので無性にウナギが食べたくなり、昼に京極かねよに行ったらえらい混雑。そういえば今日は土用の丑だったのだね。肘をぶつけあいながら鰻丼をかきこみつつ、こういう季節イベントを楽しむのも悪くないと思えるようになった自分に気付き、少し驚く。なぜか子供の頃に毎年はいった菖蒲湯とかゆず湯のことが妙に感慨深く思い出された。当時はぜんぜん嬉しくもなんともなかったのにね。季節感ってのは、そういうもんなんだろうな。 ついでに宣伝。布野修司編・アジア都市建築研究会著による「アジア都市建築史」が刊行。「アジア」という概念の考察を含め、アジアの都市・建築を重層的に掘り下げた意欲作です。アジア好きの方、是非一冊どうぞ。 (僕も一つ覚えながらヴァーラーナシーのガートについてのコラムを執筆しています) |
■ 7月23日(水) | ||
![]() 柳沢究 |
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大学院にて博士課程の中間発表会。内容のことはひとまずおいて(そういう立場でないので)、これまでほとんど知らなかった興味深いキーワードに出会えたのが収穫。 「構造色」:蝶の羽とかアワビの貝殻とかクジャクの羽とかシャボン玉とかカナブンとかの、ああいう色。あれは色素による色ではなく、物体表面の微細な形状(構造)により生じているんですね。それを「構造色」という。 古色についてもそうだが、「色をつける」という行為は、昨今の自然素材愛好というか生の素材感至上主義においては、特別に機能的な理由付けが無い限り、あまり好ましいものと思われてない節がある(特に建築分野。そのくせ真っ白に塗るのはOKらしいけど)。極端な言い方をすれば、素材「本来」の質感を「覆い隠し」たうえの装飾的・二次的な行為、つまりは「飾り」でしょ、というわけだ(そういえば「あなた〜の色に〜染め〜られ〜」るのは嫌だという女性も最近多い気がする)。 その言い分はもっともと理解できるし、そういう表層的な色づかい(塗装)が多いのは事実で、それは僕も好ましくないと思う。でも、それだけで建築における「色」を否定的に捉えてしまうのは実にもったいない、今の建築には色が無さすぎる…というのは、ずっと考えていること。 で、構造色なんだけど、これは素材感をしっかりと保ちながら多様な色彩を実現する大きな可能性を有していて、実に興味深い。おそらく建材分野でも研究が進んでいると想像されるが、自分たちの手でも何かできないかなぁ、と思う。細部の単純な構造が複雑多彩な全体の表現を生みだすという構図も、ものすごく好きなんだよな。 |
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![]() 山田協太 |
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工繊大の木川氏が研究室に遊びに来てくれた。大学卒業後スリランカの設計事務所で働き、イギリスのビル・ヒリエの元で修士を取った強者だ。 先頃ロンドンで行われたスペースシンタックスspace syntax理論に関するシンポジウムの論文など見させてもらった。グラフ理論を用い、街路の形態に基づき、都市の空間構成(あるいは建築の空間構成)を解析する手法である。乱暴な言い方をすると、画面上で都市の地図を作製し、この理論に従って処理すると中心となる街路、周縁の街路が色分けされて表示され、都市の空間構成が一目瞭然となる凄い理論である。 |
■ 7月19日(土) | ||
16 | ||
![]() 柳沢究 |
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先週のつづきで「千本銘木」さんへお邪魔する。中川典子さんに広い倉庫を案内してもらいながら、銘木のこと、製材プロセスのこと、最近の取り組みのことなど、非常に丁寧に教えていただく。昨今の厳しい状況のなか、千本銘木さんは、いわゆる「銘木」の扱いにとどまらず、家具、建具、建築施工一般まで事業を拡大させつつあるとのこと。材料に間違いはないし、伝統に裏付けられた技術の蓄積、これは結構すごいことになるんじゃないだろうか。 倉庫では屋久杉、御山杉、春日杉など他ではまず見られない恐ろしい材をみせて頂いたが、今回もっとも印象に残ったのは「栃」。いい栃の板には、シルクの縮みのような微妙な杢が一面にあって、角度によりキラキラと光るのだ。これが家にあったら、それだけで生活が変わるというもの。 建築の仕事をやっていながらも、普段接する材は杉、檜、松程度。木についてはほんとうに不勉強で恥ずかしい限りであるが、これからちょっとずつ勉強していきたいと思ったのだった。 その後、同行の水谷氏、別府氏と一緒にラトナ・カフェにて、打合せ若干。ラトナの河本さんに神戸の怪しいインド料理屋とベトナム料理屋の情報をいただく。嬉しい。 |
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![]() 山田協太 |
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泉佐野の打ち合わせに行って来た。 工期、事業体制で詰めるべき箇所が多く、話が難航。結局、来月基本設計をあげ、そこで予算の目途、業者の見通しを立てることで話がまとまった。 竣工には今年度一杯かかりそうである。 |
■ 7月14日(月) | ||
18 | ||
![]() 森田一弥 |
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昨日のスライド会、とにかく手当たり次第に左官屋が関与していそうな世界の建物を紹介していったら、とりとめのない話になってしまった。最後に久住氏の仕事を紹介するつもりでいたら、久住氏が参加してくれていたので本人に解説をお願いし、なんとかそれらしい会になった。「左官道場」では、左官のノウハウをいちいち説明するより、何枚かの写真に左官屋としての視点から解説を加えるというスタイルの方が面白く続けていけるかも知れない。近日中に更新したい。 |
■ 7月13日(日) | ||
16 | ||
![]() 柳沢究 |
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昼一で三条河原町にある酢屋さんへ、井上氏の案内のもと訪問。国産木材についていくつかご相談、というか教えを乞う。「銘木」はおそろしく底の深そうな世界だ。 晩、神楽岡にてスライド会「壁・左官」開催。大雨の中にもかかわらず、盛況。芸工大の院生や版築を研究している畑中さんも来訪。「左官」という視点をもってみると、姫路城も世界各地の民家もまた違った表情が見えてくる、と新鮮な楽しさ。久住誠氏による微にいる職人的解説も非常に面白かった。優れた職人は技術を突破口に驚くほどに広い視野を有しているんですね。 |
■ 7月12日(土) | ||
17 | ||
![]() 柳沢究 |
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昼に京都は三条六角の京極かねよにて久々のうなぎ。ここの座敷では毎月寄席が催されていて、以前はよく来たのだけど最近はめっきりだ。 神楽岡にて別府氏と打合せ後、晩に食事に出たら道ばたで立命館の山本さん夫妻、工繊の木川さんら一行とばったり。京都造形大での陣内秀信氏の講演会の帰りとのこと。知らなかった、残念。そのまま合流して近所の居酒屋に直行。けっこう盛り上がって帰宅2時超。 |
■ 7月11日(金) | ||
14 | ||
![]() 柳沢究 |
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高校の同級生で今年から某省(国交省ではない)に勤める友人が夕方来神。中央官庁の仕事の量はもちろん半端でなかろうが、聞いて驚くのはそれをこなす現場の実働人数の少なさ。ほんとうに忙しそうだ。 いやぁ、あなたたちのおかげで日本は国として機能してるんですね、と心から感謝する反面、そんなで大丈夫なの?と余計な心配一寸。 |
■ 7月9日(水) | ||
7 | ||
![]() 井上大藏 |
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本日付で、母校(京都建築専門学校)の『よしやまち町家研究室』研究員に就任した。専門学校での研究員だから、大学のそれとはまた少しカラーが違うが、独自の研究活動が行える点においては同じであり大変魅力的だ。 どの機関においてもそうだと思うが、研究機関は基本的には非生産である。よって維持経費が大きくかかりその存続は常に微妙なものである。それでも存続させる理由は、設置されている事自体が“その売り”になるからである。 省みて我が研究室はいうと、そんな大掛かりな所帯ではない。だから、あまり維持経費はかからない。という事は、ホントに大それた事を企画し行わない限り、公私での研究員の研究活動がやりやすい事を意味する。小さいが為のスケールメリットと言えそうだ。私に課せられた研究員としての活動は、私を通して学生や学校の益にになる事のみである。努力のし甲斐がある。 法人(事務)職員との兼務ではあるが、やりたい事がやれる肩書きを得たのだから、これを利用して行わない手はないな。 |
■ 7月8日(火) | ||
4 | ||
![]() 井上大藏 |
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今日、「建築物ウクレレ化保存計画 第四回公開展示」を見に行ってきた。正直な話、“展示される物”としてのウクレレは確かにインパクトがある。だから、解体や改修されたりしたお宅へ、これを提供する事で新旧の繋がり持たせるバトンとしての意味合いを持たせる事はできるだろう。 一方で自分の生活を省みてみた。ウクレレは、存在するかな?と。ギターなら、まだ可能性があるがウクレレは難しそう。ウクレレ自体、壊れやすい。ましてや旧材のウクレレとなると、使うには気が引けそうだ。結果、日常の生活の中に折り込む事は・・・。と、すると鎮座する物と言う事に設定がなるのだが、置き場所の問題が浮上するんじゃないかな。そうこう考えていくと、その点では机・椅子や時計は的を的確に得ている。日常にそれとなく・だけど意識して繋がりを掲示できている。ふむ。 我輩は、約一年ほど前まで、万年筆を愛用していた。最近また使いたいと思っているのだが、筒にこれを採用できれば最高だ! |
■ 7月6日(日) | ||
3 | ||
![]() 柳沢究 |
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マンション改装の件でKさんと打合せ。若干の軌道修正を行って、これから本格的な設計作業へむかう。この計画の中で、最近ずっと興味をもっていた足場材を使った家具をつくろうと考えている。そのことをメールで西邨組さんに相談してたら、何だかいけそうな感触をいただいた。よしよし。 晩は人につきあって京都駅周辺のバーゲン会場をめぐり、心身とも疲労困憊する。しかし化粧品売り場や女性向けブランドショップってのは、購買層に対応した趣向が凝らされていて(たまにいくなら)結構面白い。5年振りくらいでいったアバンティはすっかりギャル城と化していて、インドのクルターを着ていた僕は異次元トリップの心持ち。 途中あまり疲れたので、ひとり本屋に待避。そんな気分からか、買ったのは『趣都の誕生:萌える都市アキハバラ』ほか。「秋葉原のオタク街化が都市史的に前代未聞なのは、それが大企業による戦略的開発によるものでなく、人格の地理的な偏在によって発生したものだからである。これが《趣味》を都市構造にまで台頭せしめた」とは見事な視点。でも「都市構造」とまではいえるかな? |
■ 7月4日(金) | ||
2 | ||
![]() 森田一弥 |
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しんどい。夏風邪をこじらせるとはこのことか。昨週末、久住誠氏の大阪道頓堀の現場に行って、雨にうたれてクーラーあたったのが効いた。 今週は門真の現場へ行かない日は久住氏の茅葺きの建物に付属している茶室の現場へ手伝いに行っていた。「チリまわり」などの作業をしているのだがしんどい。あちこちに「屋久杉」とか「神代杉」とか恐ろしげな材料が使われていて気も抜けない。どこかの学生が吹く、プアーーという気の抜けたラッパの練習の音が耳障りだ。しかし、池をわたるその音しか聞こえてこないくらい、静かで気持ちのいい場所にある建物だ。 たまに来る、数寄屋の現場は「はっ」とするような刺激の強い面白味には欠ける。しかし吟味された材料の良さ、安定した技術の安心感というのは気持ちの良いものだし、自分の仕事を振り返る良いきっかけになる。時には自分が設計者でない、現場に身を置くことは良いことだ。 門真の方は門が建ち上がり、木工事はいよいよ庭の塀を残すのみ。コンブ金物さんに頼んでいる鉄骨階段も、いい感じ。これが取り付いたら、すごいことになるぞ・・・と独り興奮。 |