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2005年12月〜 |
■ 11月20日(木) | ||
12 | ||
![]() 森田一弥 |
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朝一番で、柳沢氏の手掛けているマンションの内装改修現場にお邪魔する。なかなかワイルドなコンクリートの躯体が現れていて、仕上がりが見当がつかない。唯一の仕上げらしい仕上げである土壁の表情がポイントになりそうな気がする。 大工さんは「和知」の時と同じ大工さんで、若くてスピーディーな仕事をする人だ。てきぱきとしている上に、「くわえタバコ」で仕事をしていないのがいい。当たり前のようでいて、これができていない職人さんが多いんだよね。マクドナルドのアルバイトでさえ決して「くわえタバコ」で接客しないのを、建築屋はもっと見習った方がいい。 「BARたかはし」の常連さんの紹介で韓国の慶州での建物の設計依頼があり、早速来月にも韓国に行くかも知れないのでずいぶん前に切れてしまったパスポートの申請に行った。まだ仕事を引き受けるかは分からないが、京都の呉服屋さんが立ち上げるブランドの関連施設らしい。以前のパスポートはいろんな国のスタンプだらけで、表紙の日の丸も剥げ落ちてしまっていてかなりの貫禄を醸し出していたが、また心機一転、真っさらのパスポートからの出発だ。 韓国と日本をつなぐ建築プロジェクトというと真っ先に浮かんだのが千利休と秀吉のこと。千利休の「待庵」には、所々に韓国の民家のデザインが持ち込まれているという。しかし利休を登用した秀吉は朝鮮に攻め入り、各地の建築を破壊し、それをいさめた利休を最終的には切腹させてしまう。ちょっと怖いお話しを連想したが、実際、全くの異境での仕事ゆえ相当慎重に事を運ばねばならないだろう。 ここしばらく仕事らしい仕事が出来ずにいたが、滋賀県志賀町のアトリエ増築の計画と西陣の隠居町家(?)改修+増築の計画も練りはじめなければいけない。しかし、気はあせるが体は一つ。一日は短い。 |
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15 | ||
![]() 山田協太 |
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精華大学図書館を訪れた。ここの図書館は全国でも珍しい大量のマンガの蔵書数を誇る。 “マンガに描かれた建築と都市”をテーマに、勉強会で用いる資料を収集しに行ったのだがついつい読みふけってしまった。恐るべし精華大図書館。 |
■ 11月5日(水) | ||
6 | ||
![]() 柳沢究 |
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先月末に当HPあてに、石灰会社で働いている方から以下のような質問をメールで頂いた。 「木材などの着色の仕上げをする際に、柿の木などの木肌を仕上げる方法として、石灰を使うと柿木の色がきれいに仕上げるという噂を聞いたのですが、石灰を使うことによって、着色をする手法があるのでしょうか。私の考えでは、木材がアルカリで焼けてしまって、耐久性がなくなるのではないかと思っているのですが。」 …そんな仕上げあるとは、ついぞ聞いたことがない。消石灰(水酸化カルシウムCa(OH)2)にせよ、生石灰(酸化カルシウムCaO)にせよ、水に溶けば強力なアルカリ性だし、そんなのを木に塗ったらどうなるのか。悩んでも分からないので、最近お世話になっている「千本銘木」の中川さんに聞いてみた。 「『石灰』で柿の木を仕上げる・・・昔の加工ですね。数寄屋の大工さんならばするかもしれません。これは、北山杉の砂磨きと同じような感じといえば、わかりやすいでしょうか。細かい粒子で磨くということになるのですが、「石灰」の場合、つるつるになりすぎて木味がなくなることもあるようです。あと手間がかかるので、加工方法としては難しいのでしょうね。例えば、タモを石灰で磨いて桑のように仕上げるそうですが、それこそ木を熟知してないとできないそうで、技術の賜物なのだそうです。ウチの加工部職人から聞きました。独自の解釈があると思いますが・・・。」 さすが、の一言です。 なるほど溶液を塗るのではなく、磨き粉として使うらしい。いろいろな手法があるものだ。しかし「タモを石灰で磨いて桑のように仕上げる」とはすごいな。 |
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9 | ||
![]() 柳沢究 |
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前日の懇親会でお会いしたアイシオール(ここのHPはとても楽しい)のとよながさんから、大徳寺の孤蓬庵が特別公開されているよ、という情報をいただく。ごく近所に住んでいるのにまったく知らんかった。散歩がてらに、さっそく行ってみる。 忘筌の、例の障子は意外に大きい。柱と障子によって切り取られた有機的な庭と、その上の抽象的な障子の構成との対比が、よくできた現代アートのように見事。しかし暗い暗い室内から見ると、障子のありがたさがよくわかりますね。小堀遠州の建築は、成金趣味的な豪華絢爛の安土桃山様式や、その対極にあるややひねこびれた「侘び寂び」茶室との、間の取り方がうまい。趣味のよい金持ちという感じ。 建築と関係ないけど、もひとつ。孤蓬庵の門には「什麼」という額が飾られている。解説によれば、これは「そもさん・せっぱ」の「そも(どうする、いかにの意)」という字で、禅寺らしく来訪者に問いかけを発しているのだという。…これって中国語の「シェンマ」だよね?意外な発見でした。 |
■ 11月2日(日) | ||||
3 | ||||
![]() 柳沢究 |
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上に書いてある「大津磨き研究会」の二日目にお邪魔して、作業風景を見学させてもらった。職人さんたちがいろいろな道具や技術・材料を試しながら、わきあいあいと磨きを塗っている様は、後ろから見ているだけでも楽しくなるもの。しかし同時に自分も塗ってみてぇ、という思いもふつふつと。 懇親会で雑誌「左官教室」の小林さんや「小屋の力」の写真家、藤田さん、BBSに書き込んでくれた日暮さんや平井さんなど、いろいろな方とお会いできたのは何より。
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■ 11月1日(土) | |||||
2 | |||||
![]() 柳沢究 |
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マンションの改修現場。 プラン中央の茶室の壁下地がだんだん立ち上がって来ました。今月半ばには左官の下塗りの予定。天井を躯体あらわしの仕上げとしたため、配線・配管は床下に集中です。
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17 | ||
![]() 山田協太 |
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本日は泉佐野の邸宅改修計画の打合せ。ようやく基本設計で合意に達した。 建築物の実測調査から足かけ一年以上。竣工は来年夏までかかる見通しで気の長い話であるがまずは一安心。 |