JOURNAL

■ 07年08月03日(金)

近況とLonely Planet "Japan"[柳沢究]

論文に集中モードで、それ以外の仕事は極力受けないようにしている今日この頃、神楽岡のイベントもそういうわけで休止中なのです。秋の遠足くらいはやりたいと思っていますが…。

この間のイベントとしては、6月に久々インド調査へ行ってきました。今回はデリーとアーグラ、それにおなじみのヴァーラーナシー(インド旅行のゴールデンコースですね)。
7月後半は、SSSの雑誌発表対応でバタバタしていましたが(8月あたりから、いろいろメディアに登場予定です)、その合間を縫って、ヴァーラーナシー研究会発足第一回の発表者として、仙台に行ってきました。おいおいさかのぼって、更新してみます。

ところで、インドに行ったさいに現地で「Lonely planet」の「Japan」を購入してみました。

 
「Lonely planet」は、オーストラリアの出版社が出している有名なガイドブックシリーズで、まあ「地球の歩き方」の英語版のようなものですが(最近は日本語版も出てます)、内容は格段に詳細です。宿や交通手段などの情報も充実していますが、特に各国の文化・政治・社会の状況について、外国人旅行者の立場にたった解説がされていて、なかなか読み応えがあります。また、障害者が旅行する場合、あるいはゲイの人が旅行する場合のアドバイスなど、日本のガイドブックにはありえない、多様な旅行者を対象とした記述がされているのは驚きます。
(唯一の欠点は厚すぎる点か。辞書並の厚さのためカバンの中でかさばって仕方ない)

インド版では「歩き方」には載ってない小さな町が載ってたりして重宝しているのですが、今回は「日本」はどんな描かれ方をしてるのか、興味があって買ってみたわけです。

まだ拾い読みをした程度ですが、『暴走族』について「モーターサイクル・ギャング。やかましいけれど、大抵、無害harmless」とか、『日本食レストランにて』で、箸の使い方の作法の解説とならび「お会計の時には指で"×"サインをつくりましょう」とか、的確で微笑ましい記述がある一方で、「日本は世界で最も安全な国の一つだが、女性の旅行者にとってはそうではない。…日本に来て(痴漢などの)性的被害を受けない女性旅行者はほとんどいない」というような、耳の痛い指摘もあります。

京都については「刺青」の解説の項で面白い記述がありました。
「刺青は世界の中でも最も芸術的なタトゥーとされている」から始まり、「刺青師の作品を観賞する最高の場所は、裸のヤクザのいる銭湯であろう。京都では『正面湯』」がオススメ、とのことです。
我が家の最寄り銭湯ではないか。

ちなみに「正面湯」は、エレベーターを備えた3階建ての銭湯としても有名で、素っ裸で他人と一緒にエレベーターに乗るという、希有の空間体験をすることができます。
未体験の方は是非。


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