JOURNAL

■ 11年04月20日(水)

「南ドイツで見たこと考えたこと」畑中さん[柳沢究]

4/17(日)の久しぶりのスライド会は、参加人数20名強で、ほぼ会場のキャパシティいっぱい。満員御礼です。

常連のメンバーに加え、初めての方では、トヨダヤスシさん、啓明社の戸田都生男さん、棲咲舎の荒井圭一郎さん、滋賀県大や京都建築専門学校の学生さんなど。畑中さんがドイツで知り合い、現在京都で日本語を勉強しているというドイツ青年ウリさんも遊びに来てくれました。
山田協太氏も久々の登場。

講師はなんと7年ぶり(!)2回目の登場の畑中久美子さん。

タイトルは「南ドイツで見たこと考えたこと」


前回は僕が神戸芸工大に着任してすぐの頃、キャンパス内に不思議な土の建築をつくっていた畑中さんに出会ったのがきっかけです。
その後、畑中さんはコツコツと版築の研究に取り組みつつ、同時に祝島の練り塀や篠山での灰屋ワークショップなど、「土」を軸とした幅広い活動を展開していきます(「地域再生としての『土』」)。

スライド会では、そうしたこれまでの取組みから始まり、昨年度彼女が文化庁芸術家派遣制度で訪れたドイツの環境建築設計事務所の話、現地でみた建築についてなど、2時間にわたりお話しいただきました。

神楽岡のスライド会は、質問タイム無しの会場からの即時ツッコミ方式なので、面白い話にはどんどん質問が飛びます。今回は、ドイツでの仕事経験もある久住鴻輔氏がヒートし、話題を展開しました。畑中さんの下宿先の壁の構造からマイスター制度、設計事務所所員の給料まで。
畑中さんと同時期にドイツの工房へ修行にいっていたマエダ木工の前田くんも、話に厚みを加えてくれました。

個人的に印象深かったのは、めちゃくちゃ忙しいと言いつつ17時にはキッチリ仕事を切り上げる事務所のスタイルや、ひろく社会的に共有されている(と思われる)環境意識、「地域熱源」という仕組み、版築の上にコンクリートスラブを積んでしまうという(ホントか?)Martin Rauch邸の話など。

畑中さん、ありがとうございました。

神楽岡スライド会、しばらく続く予定です。
次回・次々回と、写真家の日暮雄一さん、トヨダヤスシさんのスライド会を計画中。


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