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■ 06年11月24日(金)

遠足、行きたいけど・・・[井上大藏]

遠足の日が近づいてきた。一旦申し込んだものの、所要で参加できなくなった。とても残念でならない。湖東三山はとても行ってみたかったので、大変心残りである。次の機会あるかな・・・。ともあれ、無事に堪能してきてください。ではでは。

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■ 06年10月20日(金)

今出川界隈はまさに大・学生街[井上大藏]

06年10月14日(土)付けの柳沢氏の文章、「今出川界隈はまさに大・学生街」について少し補足を。

実はあの辺りに大学が集中したのは、京都御苑との関係が深い。大学個々にその動向を記せば、明快なのだが、少々包括的に話をさせていただく事にしよう。
明治維新によって、京都御所の「お上」(天皇の事)が東京へ赴かれると、御所近辺に集住していた公家衆も従って去っていった。主人の居なくなった公家の屋敷を利用して、博物館や学校が設立される。同時に使わない空き家は物騒なので整理事業が開始される。この整理事業が、現在の京都御苑の形成へとつながっていく。

一方、整理事業の経過で屋敷利用の博物館が消え、学校も立ち退く事になっていく。立ち退き先として目をつけたのが、宮家や大名の下屋敷である。下屋敷とはいえ相当の広さを持つし、有力宮家や雄藩ほど御苑に隣接乃至は近郊地に存在しており移転に便利である。また、当時の学校創始者は、東京の薩長族高官との関連が事の外深く、同じ薩長族の京都府知事からも優遇されての場所選定であった。これらの要因から、大学の集中へと繋がっていく。

実は、私の母校(京都府立鴨沂高等学校)も公家の九条家の邸内で産声をあげている。その後、移転するが現在も通りを隔てた「お向かい」が京都御苑である。ちなみに、高校正門と茶室が九条家のものとして現在も伝わっている。

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■ 06年10月10日(火)

近代化遺産の全国一斉公開[井上大藏]

井上です。10月20日は、「近代化遺産の日」だそうです。ご存知でしたか?私は知りませんでした。その日の前後に、全国の近代化遺産の一斉公開が計画されています。場所によっては、既に始まってますね。ホントに数多くの場所で開催されていますので、お気軽に訪問されてはいかがでしょう。少々寒いけど、秋なので美味しい物目当てに出向きつつ訪れるのも一興だと思いますョ。

詳しくは、下記HPまで。
近代化遺産全国一斉公開2006

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■ 06年09月22日(金)

写真のデータ化[井上大藏]

最近、一寸した時間で今までに撮り貯めていた建築の写真群をデータ化しいる。35ミリのフィルムカメラで撮ったものを、ドキュメントスキャナでPCに取り込んでいるのだが、これが以前に見学した建物の思い起こしと連動して、結構いい刺激になっている。「ほほう〜!、こんな写真とっていたのか・・」とか、「ここへ行ってたんだ」なんて事、自分で驚いている始末。いつしか、アップできたらいいな。

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■ 06年07月06日(木)

忘れられない一冊[井上大藏]

誰にでも、忘れられない一冊というものがあるようで。私の一冊はこれ。
「京」まちかどの西洋館(京都市交通事業振興公社、1983年発行、¥500)

16年前に購入した書籍だ。しかも当時、市営地下鉄の御池駅に設置されていた自動販売機での購入。その当時は、まだ建築界に足を踏み入れておらず、単に西洋の建物って面白いなーくらいの感覚だった。買った動機は、歴史が好きで西洋館がかもし出す不思議さが面白かったから。
自販機だから手にとって参考に見る事ができず、買わないと中が見れないというドキドキ感もあって手が出てしまった。今思えば、焼失した物・移築された物・解体された物・似て非なる建物に改修された物等、幾多の変遷をみる建物が数多く掲載されている。同時に、当時の建物保存に関する動向を、一般向けに理解しやすく記しているのでこの点でも大変ありがたい。
・・・・・でも何で、何で交通事業者の発売なんだ!!!わからん!

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■ 06年07月05日(水)

第2回古財展のご案内[井上大藏]

(門司・古材倶楽部 代表 井上 大藏)

 昨年に引き続き、今年もまた北九州市の門司港レトロ地区で古財展を開催致します。今回は、門司・古材倶楽部が保管している旧門司三井倶楽部の古材の目録をみんなで作る参加型の企画といたしました。
 前回のように古材をただ眺めてみるだけではなく、実際に手に触れながら、古材一つ一つについて「戸籍」を作ります。
皆様のご参加をお待ちしております。
【 日 時 】 平成18年7月28日(金) am10:00〜pm3:00
【 場 所 】 北九州市 門司港レトロ地区の旧大阪商船ビル1階
【参加定員】 10名程度
【参 加 費 】 1000円
【連 絡 先 】 090-8571-4414(井上)
【プログラムの概要】
・古材調査に関する説明
・古材調査
・古材の利活用について

〜 門司・古材倶楽部とは 〜
 住民の街、門司を住みよい街にしてゆくこと。この実現には、豊かな門司の文化を育てる事が必要です。私たちは、これまで門司が継承してきた様々な歴史文化の中から、特にこの街の建築と建築古材に関わる事により、門司の建築文化の発展と継承を目指して以下の項目を掲げる団体です。
 1.歴史的建造物の古材の保存と活用を通じて、門司の建築文化振興資源としての可能性を確立する。
 2.門司の歴史的建造物と建築文化の継承に寄与し、発展を目指す。
今後とも、門司・古材文化倶楽部の活動にご声援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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■ 06年06月12日(月)

文化財の修理報告書[井上大藏]

ここ数日、文化財の修理報告書に目を通しているけど、マニアックな世界だとつくづく感じる。

人によっては、修理報告書その物を目にする事も少ないし、目撃してもA4版で厚さ2cmもあれば読む気が失せるだろう。そもそも、建築の分野を基礎的に知っておかないと理解に苦しむ事になる。それでも僕が「読みたいな」と思う理由は、「綺麗に改修される前の段階を知る事で、(学問ではなくて)当時の現場での修理実態や思想を読み取りたい」と思うからである。

民家園などに赴くと、報告書を販売している事がよくある。いい値段することもあるし、時には何で?と思う位にギョっとする場合すらある。専門者向けの物を用意する事は学問として必要だけど、民家園は博物館だから300円〜500円程度で、一般の人でも理解できるような修理の解説冊子みたいな物があってもいいと思うのだが、これが無い。報告書を冊子レベルで作ると、以外に売れるような気がするが、如何だろうか。

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■ 06年06月07日(水)

生い立ちと文化[井上大藏]

少々、私の生い立ちを。
私は、生まれてこの方、三十数年間ずっと京都に住んできた。そこに両親がいて、他府県への引越しが無かったから、少なくとも高校卒業までは、自然に任せてと言えるだろう。自宅から徒歩5分程度に銀閣寺があり、大文字の送り火を見る事は何でもない毎年の出来事だった。水路閣がある南禅寺は沢蟹取りの名所であったし、平安神宮や北野天満宮は「神社って、こういうのが普通だ」というようなイメージがあった。人物との関わりでは、小学校の同級生に林屋辰三郎氏と養子縁組関係を持った者がいる。母方の実家は、南区羅生門町。そう、平安京の羅生門のあった場所。父方の実家は麩屋町二条。これは京都市役所の北側で、京町家の仕舞屋。これが私にとっては、自然の環境。ごく普通の事。しかし、これを話すとき、一方では妬まれる事もある。『文化が傍にあっていいね』と。

歴史好き・考古好きが転じて建築にきた。建築で伝統に興味を持った時、京都が特異な存在である事を再認識する事になった。一般論として"日本で伝統文化のあることろ”と問えば、やはり京都や奈良と言われるだろう。私個人の感想を言えば、"日々伝統文化に接して小学校時代を過ごしていました”と言うのは苦笑いでしかない。それ程、自然の事でした。

文化や文化財制度に接して、理解すればする程、際立って京都・奈良や東京が特別視されている事がわかります。これは、文化財の指定件数という数値によっても表現できるし、指定制度においても同様なのです。これらの思考は、『文化財学』という学問に類しています。関東で生まれた学問です。これを少しかじりつつ、大阪・泉佐野の物件や福岡・北九州の文化財古材の話、岡山の古民家の制度の話へと展開されています。

ここ数日のジャーナル文章で、私の寸足らずな表現が要らぬ誤解を生んだようで申し訳ない気持ちで一杯です。大建築界の、小さな文化財分野の、隅っこで展開されている話の一端と捕らえて頂ければ幸いです。

おまけですが・・・
私は、文化財の制度や応用に関しては、「京都だからできる事と、京都だからできない事」の2つが常に存在してると考えています。

文化や文化財の制度を創設するのは、京都(奈良・東京)の方が作りやすいでしょう。理由付けができますから。しかしそれを応用する段階になると、京都では伝統のイメージが付き過ぎていて難しい。
私が、北九州の文化財古材についての展開を契機と考える理由は、“京都だからできない事”故なのです。

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■ 06年06月05日(月)

今日は制度的な話[井上大藏]

今日は制度的な話。

指定の制度は、単純な様で複雑です。文化庁での審議会を経て、審議結果を文部科学大臣に答申し、官報による告示で指定が完了する。構図としては単純なのだが、実は審議会に上るまでが大変なのだ。例えば"確認申請を行う”時と同じような話である。施主と話し、工務店と打ち合わせ、行政と摺り合わせて『これでいけるだろうという状態』の上で確認を出す。同じように、建物を実地調査し、近郊において類似した項目の指定物件が無い事を確認し、建物においての特異性を建築学的に評価して文章化し、附帯資料を収集し、所有者の同意を得つつ、都道府県の担当部署や市町村などの地域行政と連携した歩調で、中央官庁と打ち合わせる。その中で、『これでいけるだろうという状態』になった時、審議会に挙げるのだ。
これらを一度に同時に行う事は難しい。だから、まず都道府県や市町村の文化財に指定し、『都道府県等の指定文化財』である事実を基礎にして、中央の審議会に挙げる。これを、指定者が変更される為 都道府県 → 国 への「指定替え」と言う。

今回の旧大国家住宅は、この「指定替え」により、国の重要文化財になった建物である。
実地見学による平面構成の複雑さや細部の造作が痕跡などが目視できる事、文献や家相図等の基礎資料の多くが残存している事、更にはこの家の先祖が該当地方において名の通った画家である事なども大事な情報の一部です。これらの情報+報告書により審議・指定されているのは大前提です。

建物を"文化財”にする制度はこれで十分です。
が、しかし今、問題視されているのは、指定後の運用と維持そのものです。

調査を行い、審査の後に指定される。このプロセスには問題はありません。
一方で、文化財の調査と審議は、その関連する方々の立場によっては、単に行政手続の1段階でしかない場合もあります。これも行政的には問題ないでしょう。手続きは段取りです。

今回、旧大国家住宅は未修繕の段階での見学でした。私は、未修繕の文化財指定の家をいくつも見ています。中には民家園に移築されたはいいけれど、その後の手入れが無い物すらあります。報告書を作り、頑張って指定にまで持ち上げた物件です。さればこそ、(如何なる再生法を採用するかはさておき)放置せざる得ない現状を芳しく思わない人の感情は少なくないと察しがつきます。
一方で、昨今の社会は、文化財の保存と活用を試行錯誤して方法を見出そうとする動きもあります。

私が記しておきたいのは、指定後の運用と維持が後に行政に委ねられる事が前提(乃至は推測されやすい)の場合その方策を事前に練り上げておく必要があるのではないか・・・という事であり、活用と維持の方策を盛り込んだ指定制度のあり方を検討する事が必要ではないかと言う事です。

その中で、建物としての特徴を文化財として表現できるならば御の字だと思います。

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■ 06年05月29日(月)

私から見た大国家住宅[井上大藏]

遠足からの帰宅直後、体調を崩した。最近になって特に悪くなり、持病ともいえる喘息が治まらない。今日は少々気分が良いので記すことにしよう。

柳沢氏も記している大国家住宅についてである。今回は制度について。この住宅について、広大の三浦研により調査報告書が作成されているのは柳沢氏の前述のとおり。
現在、この住宅は国指定重要文化財である。
平成11年に和気町の指定文化財となり、平成12年には岡山県の指定文化財に昇格している。
その後、所有は個人から和気町に移っている。これらの状況を総合すると、当初の予定としては岡山県の文化財で落ち着かせる予定だったのだろう。ところが、県指定の予備調査の結果で『国指定も可能かも』という感触と、所有が公有となった為に将来の修理維持費の県や町負担が増大する事から、国指定を目指す事になり、三浦研の本調査に至った可能性が非常に高い。当然、活用の為の基礎資料としても調査されている。
裏付けは簡単で、平成16年2月の調査報告書発行・・・・同年7月に国指定重文となっている。調査報告書の発行を待って国指定を行った感が非常に高いのだ。
こう記すと、指定が単純な行政判断と事務的方法によって行われているように写るかもしれない。しかし小さな行政にとって、所有する文化財への経費の支出は実は頭痛の種であり、それが現状なのだ。

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