JOURNAL

■ 07年03月14日(水)

SSS実物大実験棟施工・その2[柳沢究]

10日の作業に引き続き、SSS実験棟のシェル仕上げ工事。

現場に着くと、バルーンは萎み、シェルはばっちり固まっておりました。山本先生によると、前回の施工後48時間後にバルーンの空気を抜いたとのこと。

 

仕上げには、森田氏と久住氏の提案により、通常の漆喰よりも耐水性の高い天然水硬性石灰(NHL)という素材を用いた漆喰を使うことに。国産の材料はなくフランス(ベルギー?)からの輸入品のためかなり高価なのですが、久住氏を通じて日本NHL協会の方にご協力をいただきました。


材料を練り、上塗り仕上げにとりかかる。砂を多めに使っているからか、NHLの色なのか、やや褐色がかった白色。スポンジケーキに生クリームを塗るように、塗っていく。左官職人は実にパティシエなのだ(英語の“パテ putty”には「上塗り漆喰」という意味もあるのです)。


並行して、バルーンとバルーンを固定していたベースプレートの撤去を進める。

開口部周りのリブを除き、上塗り完了。モルタルだけの時よりも大分やさしい風合いになってきました。たしかこんな色合いのカブトムシがいた気がする。

 

内部空間の様子。平面はおおむね3m四方(方丈)で4畳半くらいの広さ。ドームの頂部高さも同じく3mあり、一つの空間の単位としてふさわしい、狭からず広からずの非常に心地よいスケール感。


仕上げの続き。ある程度固まってきたところを、スタイロでこすって形を整え仕上げていく久住氏と、リブ部の仕上げにとりかかる森田氏。

 

その間に、開口部の膜材をとりつけていく。左は真ん中にファスナーのついた出入り口タイプ。右は窓タイプ。メッシュがついて夏も安心。


最終仕上げとして、スポンジで表面を滑らかに整える。円を描くように。
そうして作業が完了したのは日没間際。シェルの施工はとりあえずこれで一段落。
バルーンの精度や、プロの組んだ足場の使いやすさ、山本先生・林君の膨大な事前準備作業、森田氏・久住氏の段取り、小澤研の皆さんや川井君の協力などのおかげで、いくつかの反省点は残しつつも、今回の施工は当初の予想をはるかに越えた成功であったように思います。

最後に記念写真。

足場がはずれた完成像は、また明日。


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