JOURNAL

■ 06年03月04日(土)

旧川上貞奴邸[井上大藏]

先日の名古屋行きでは、久々に白壁地区を歩く。
名古屋城の東南東方面に展開するこの地区に、初めて足を向けたのは約8年前。
年々町がきれいに整備されて、積極的な文化によるまちづくりが感じられる地域である。
この地区の一角に、「文化のみち二葉館(名古屋市旧川上貞奴邸)」がある。
近年になり、同地区内で移築修理された建物。
大正9年竣工のこの建物は、「日本の女優第1号」と言われた川上貞奴と、「電力王」と言われた福沢桃介が居住していた。

設計と施工は、洋風住宅専門会社の「あめりか屋」。
米国住宅のデザインを採り入れた和洋折衷の建物で、東西に長い建物の東側に洋風建築様式が採り入れられていました。入口から奥の建物西側部分は和風の部屋。
当時はもとより、現代でも眼を引く建物である事はまちがない。

ちなみに、川上貞奴は明治32年(1899)サンフランシスコやパリで女優「貞奴」として初めて舞台に立った人物。フランス政府から勲章を授かる。
また、「オッペケぺー節」で有名な川上音二郎の妻でもある。
オッペケぺー、オッペケぺー、オッペケペッポーペッポーポー♪
高校時代に近代日本史を選択した人は、自由民権運動で一度は耳にしたはず。
福沢桃介は福沢諭吉の娘婿。名古屋を拠点に木曽川水系の電力開発に乗り出した人。

旧川上貞奴邸.JPG


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