JOURNAL

■ 06年11月29日(水)

秋の遠足1・近江神宮[柳沢究]

2006年11月26日(日)に決行された、神楽岡秋の遠足(KAE)シガテラ・ツアーの報告です。春秋あわせて6回目の遠足。秋はこれまでの2回とも奈良でしたが、今回は矛先を滋賀に転じました。
さて行く先を検討してみると、意外といっては滋賀の方に怒られますが、見所満載。さしあたり今回は大津近辺と湖東にターゲットを絞りました。

8:00
出町柳に集合。天気は泣きべそ寸前の大曇天。
約一名が寝過ごしたのを除き、皆さんパンクチュアルに集合。今回の参加者は11名。2台の車に分乗し出発。途中、銀閣寺にて寝坊した庭師を拾い、山中越え経由で滋賀をめざす。


8:40

 

滋賀は近い。早くも第一目的地・近江神宮に到着。
近江神宮は皇紀2600年にあわせて造営された近代神社。祭神は大化の改新の立役者にして、飛鳥から近江への遷都を行った天智天皇。なるほど。
設計は明治神宮や平安神宮など近代神社の主要作の多くを手がけた角南隆と谷重雄。琵琶湖に面した山麓斜面を敷地を活かして、境内が階段状に構成されており、階段を上る毎に次の建物の門がせり上がってくるシーンの展開が参拝気分を高める。内拝殿から本殿にかけても同様の段状構成となっているらしいが、残念ながら通常参拝者はそこまでは見られない。
(写真は外拝殿の見上げと、外拝殿から内拝殿とその先の本殿を見る)


とはいえ外拝殿と内拝殿の間にある中庭も、宗教的空間として興味深い。
四方を建築に囲まれその奥に山を臨むこの空白地は(何らかの儀式に使われるという機能的な側面もあるだろうにせよ)、山中他界観的な聖地の原型を思い起こさせる。くだけて言えば、ここから天に向かって昇ってしまうような(あるいは、山の上から何かが降り立ってきそうな)垂直性を感じさせる場所、ということだ。中庭から一段と上がった内拝殿とさらに奥へと上がる登廊が、その感覚を煽る。周囲の廻廊は山中の木々の建築化と見なせよう。このような中庭をもった神社が他にあるかは詳しくないが、実に意識的に構成された聖性の演出手法である(ソーラーパネル付きの照明はご愛嬌)。
単に白川砂を敷き詰めただけの何もないスペースでも、こうすれば場に力が宿る。先だって見た龍吟庵の「無の庭」と比較すると面白い。


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