ここ数日、文化財の修理報告書に目を通しているけど、マニアックな世界だとつくづく感じる。
人によっては、修理報告書その物を目にする事も少ないし、目撃してもA4版で厚さ2cmもあれば読む気が失せるだろう。そもそも、建築の分野を基礎的に知っておかないと理解に苦しむ事になる。それでも僕が「読みたいな」と思う理由は、「綺麗に改修される前の段階を知る事で、(学問ではなくて)当時の現場での修理実態や思想を読み取りたい」と思うからである。
民家園などに赴くと、報告書を販売している事がよくある。いい値段することもあるし、時には何で?と思う位にギョっとする場合すらある。専門者向けの物を用意する事は学問として必要だけど、民家園は博物館だから300円〜500円程度で、一般の人でも理解できるような修理の解説冊子みたいな物があってもいいと思うのだが、これが無い。報告書を冊子レベルで作ると、以外に売れるような気がするが、如何だろうか。
| 井上大藏 | PermaLink | trackbacks (0) |
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