大晦日ということで、ちょっと神聖っぽいやつを。
写真はナンディーと呼ばれる牛の像。
ナンディーは白い雄牛で(ちゃんとコブがある)、ヒンドゥー教の最高神の一人・シヴァ神の乗り物たる聖牛である。だからシヴァ寺院には必ずお供のナンディーがいる。つぶらな瞳の先にシヴァが祀られているのだ。
像には花やら草やら粉やらいろいろかけられていて、なんだか大変なことになってる雰囲気だが、別に汚されているわけではない。インドでは礼拝する神様の像に、敬意を表するために花を飾ったり赤い色粉をつけたりするのが普通のこと。ただ拝むだけより、スキンシップがあるところが私は好きである。
手元の「家畜文化史」(加茂儀一著)によれば、牛を神聖視する風習は世界的に広く見られるが、それは牛の家畜化と起源を同じくするんだそうな。
そしてどうやら家畜としての牛が誕生したオリジンは、メソポタミアからインダスのあたりにあるらしい。インドの牛好きはまさに筋金入りである。
| 柳沢究, 牛 | PermaLink | trackbacks (0) |
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