「土門拳記念館」
現代のものだけど、教科書に出てきそうな風格をもった、お手本的美術館建築。
首都圏からずいぶん離れたところに、
谷口吉生(建築設計)、土門拳(写真/展示品)、イサム・ノグチ(彫刻)、勅使河原宏(庭園)そろい踏みのお得なスポット。
駅のある中心から少し離れ、
美術館や大学などが配置された文化ゾーンの一画に計画される。
文化ゾーン中心から1本の道が脇へそれ、小さな湖に突き当たる。
この湖のほとりに、背面の丘に少し埋まった形でこの美術館は配置されている(1.2.)。
品の良さがそこかしこからにじみ出てくるような、
それでいて、ほとんど手付かずの自然が残されていてなんとも懐かしい感じもする。
コンクリート打ち放しや石貼りの建物外観と、自由奔放な松の対比が面白い(3.)。
丁寧な動線計画により、空間の抑揚が誠実に計画されている(4.)。
入り口から出口までは、一本道なのだが、
閉じられた展示空間から、山側や湖側へ次から次へと解放される。
でも、土門拳の写真目当てでせわしなく館内を歩き回っていてはやや堅苦しい。
ホントに正統派。王道。
駅前で無料で貸してくれるパンク寸前のナイスなママチャリ。
愛嬌があります。
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「土門拳記念館」 ■ |
建築 |
: |
谷口建築設計研究所 |
施工 |
: |
間組・平尾工務店JV |
所在地 |
: |
山形県酒田市 |
用途 |
: |
美術館 |
主体構造 |
: |
地上1階/RC造 |
竣工 |
: |
1983年 |
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1.背面の丘に埋もれるように配置される
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2.正面側
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3.自由奔放な松
![](img_man/02/4.jpg) 4.湖へ開かれる動線
撮影日:
01/08/20 快晴 |