名古屋市で行われた「コンクリートアートミュージアム」に出展するために計画した、厚さ15ミリの超薄型コンクリートによる小さなドーム。
日本の左官技術を応用し、白セメントに軽量骨材とワラの繊維を入れ、鏝(こて)で型枠に塗りつけることで製作された。直径、高さは1700ミリ、「家具」以上「建築」未満の、茶室のようなスケール感を持つ空間。琉球畳を敷いた内部は、ランダムに空けられた穴によって外部とつながりながらもドームによって適度に囲われているため、「室内」の安心感と「室外」の開放感を同時に体験することができる。
| 2005.11.24 |