横浜にある都市計画コンサルタント事務所のサイン計画
D-13異形鉄筋を「?」形に曲げ加工した2本の足に、厚さ約3mmの磨き鉄板を曲げながら溶接でとりつけている。サインはレーザーによる切り抜き加工。
閑静な住宅街の真ん中に位置することから、曲線・曲面を用いて既存の竹垣、周囲の植え込みに調和し、存在感がありながらも周囲に対して主張しすぎないよう配慮している。無垢の金属は、木や土などの自然材料とあわせると、意外なほどにしっくりと馴染む。草や樹木などの生きた植物とも同様である。
そして鉄は錆び、雨水は曲面鉄板の表面にその痕跡をしるす。時間とともに変化し、朽ちるほどに栄えるものをつくれないものか。ささやかな試みである。
| 2003.06.02 |