■ 祇園ゑん
店の名前をかたどった木彫刻は、錆鉄板の壁から張り出す。客を迎える季節の植物は、錆鉄板に穿たれた土壁の穴に飾られる。席を包む間接光は、ロクタ紙というネパールの紙による壁に伝う。旬の食材を使った彩り豊かな料理は、向きによって微妙に表情を変えるいぶし黒のタイルの壁の前に現れる。
壁は、肌理をもって、場所になろうとする。
名称:祇園ゑん
所在地:京都市東山区
設計:長野良亮+柳沢究
施工:エクセル住宅建設、栂佐工務店(高尾栂佐)
面積:41.3m2
工期:2006年10〜11月
標準仕上:
壁:錆鉄板、土壁中塗り仕上げ、ロクタ紙、モザイクタイル(いぶし黒)、PB t=12.5AEP
天井:PB t=12.5AEP
床:墨入りモルタル金鏝押え、ビニルタイル
| 2007.03.22
|