神楽岡工作公司
大ちゃん紀行「函館・札幌編」
1.  概要でおます! 4.  北大構内にて
2.  函館〜はこだて〜! 5.  終わりかい!
3.  札幌じゃん!! 6.


記:井上大藏 < 2003 / 03 >
概要でおます!(関西人風)
東北編』の最終章で少し触れた事であるが、秋田に行った延長で函館・札幌に行っている。今回は、この時訪れた概要を記そう。

 秋田県の能代市で専門学校の先生一行と別れた我輩は、東能代駅より午前6時過ぎに発車する寝台特急「日本海」に乗車した。太平洋側から青函トンネルを通過する札幌・函館行きは便数が多いのだが、日本海側は寝台特急「トワイライトエクスプレス」を除いて、この一本のみである。ただ、「トワイライトエクスプレス」は、大阪−札幌間を結ぶ為、秋田県の東能代駅には停車しない。だから、「日本海」に乗り遅れると青森駅で一旦乗り換えなければならなくなる。すると旅費が嵩むし、時間も掛かる。だからこれは譲れない。

 宿舎より40分程かけて、徒歩で東能代駅まで行く。タクシーで移動すると、田舎なので運賃がかなり高くなる。だから歩いた。道々歩くうちに昔の街道筋の感を残す場所を見つける。朝の一寸した散歩である。余談であるが、我輩、どんなに疲れていても旅先での早朝の散歩は欠かした事がない。家ではしないのに・・・。大体、5時頃に起きて軽く一時間程散歩し、宿舎に戻って新聞を読みふけり、再び30分程歩き出して再び宿舎へ。ロビーで寛いだ頃が7時半というペースである。しかし今回は、少し勝ってが違った。無料の新聞がないし、電車という限られた車内である。ましてや、朝の寝台の為、立席特急券で乗れる。だから少し寝ちゃった。

 「日本海」の終点函館駅に12時前に着く。ここから札幌まで、さらに特急で3時間位かかる。やっぱり北海道は広い!“北海道”は“でっかいど〜”を、感じてしまった(笑)。特急の発車時刻まで3時間程ある。この時間を使って町並みを“観る”事にした。具体的な感想は次回にまわすとして、やはり異国の雰囲気が、なんとなく漂う町である。個々の建物が、町並みに対して主張していないのが心地良い。小学生の頃より憧れていた五稜郭に向かう。日本版の洋式城郭であるこれは、大変綺麗なプロポーションをしている。場内に当時の建造物は無い。小規模のRC造の資料館があるのみである。基本的には公園化されていて、京都で言うところの「京都御苑」の感じである。そこで四稜郭の存在を知った。行きたかったが、時間が無かった。残念。


五稜郭の案内


札幌に着くと、電話ではよく話す、しかし初めて会う女性と落ち会った。その彼女は、古材バンクの会の会員でもあり、この関係で連絡を取っていたのである。今回の札幌訪問は、この彼女の関係事項の対応も目的の1つであった。その彼女に安宿を探してもらったら、何と北海道大学の真横であった。3分もしないうちに構内に入れる。その彼女と別れて、北大の中央食堂で夕飯を取る。これで北大をゲット。我輩は、大学生協の食堂をよく利用する。これにより国内の旧帝大系の生協食堂は、残すところ東北大・東大・名大・九大(当時)のみとなった。

 木造2階建て素泊まり3500円であるこの宿は、突出して珍しい訳ではなくて、周辺一体が同金額程度の営業をしているようだ。話を聞くと北大での学会や研修参加者・若手研究者等が、その利用者の大半との事。なるほど納得がいく。贅沢を言わなければ、これで十分。そういう宿である。周辺に古本屋が多いのも、北大と付かず離れずの関係にあるのだろう。


札幌時計台 琴似(ことに)屯田兵村兵屋


 翌朝、北大の構内を散歩する。ホントにホントに広い。京大の北部や病院地区を含めた、吉田地域全域の2倍位は有にあるだろうか。なのに、建物が建て込んでいない!歩いていて、大変心地よい。冗談であるが、“冬場に遭難”のうわさが立つのに納得がいく。昨日会った彼女やその友達と合流して、車で札幌市内の建物を見て回る。車中より見たのものや、札幌時計台・琴似屯田兵村兵屋を含めると8件位はあるだろう。これも後日、記す事にしよう。札幌にある、アントニオ・レーモンドの教会についても・・・。

 夕刻より、彼女達との用事を行う為、北海道庁の役人・現地の都市計画家さん達と会合の席を持つ。その後、彼女達や現地の都市計画家さんとサッポロビール園で食事をとった。確かチンギスカンを食べた。やはりサッポロビールのお膝元。中々いい雰囲気である。この日は、これで終わる。



その2
What's NEW/JOURNAL/WORKs/PROJECTs/REPORTs/FELLOWs/About Us
■