神楽岡工作公司
大ちゃん紀行「東北編」
その1:ことはじめ / その2:中尊寺とみちのく民俗村 / その3:秋田行き


記:井上大藏 < 2003 / 01 >


今回は旅の概要です。目的はあくまで、「知人に会う為」なのですがね。


2002年10月12日(土)夜に(仕事を終えて)京都駅より夜行高速バスでいざ出発!翌朝8時頃、仙台駅前に着いたのでした。

朝一で食事もそこそこに大崎八幡宮(国宝)に行く。残念ながら修復中。防音シートで覆い、内部が全く見えない現場とは違い、わざと現場内部の見えるフェンスで覆っているのが印象的でした。これなら参拝者も修復工事に納得する。

次に仙台武家屋敷に行ってがっかりした。「武家屋敷」という言葉に踊らされてしまった。以外に良かったのが仙台東照宮(重文)で、仙台藩2代藩主の伊達忠宗(政宗の息子)が勧進した宮。周辺環境も素朴で大変いい状態であった。

その後、仙台市を離れてJR仙石線に乗って松島に向かう。名のとおる景勝地だけに、景観はいいのだが人が多すぎる。遊覧船に乗るのは、お金が無いのと15時だったので断念した。その代わり瑞巌寺(本堂:国宝)や周辺の古民家の茶店でお茶する。団子を食べた。これが、その日の初めての食事。胡麻たれが大変美味だったよ〜!

19時頃仙台に戻り知人の妻と合流し食事。食事場所を探しながら仙台市内を徘徊する。夫人に引率されるままに歩くと、そこに“せんだいメディアテーク”があった。伊東豊雄の作品であるが、夜の為に写真を断念する。時折思うのだが、昼間の建物の素顔は想像できる。せんだいメディアテークの凄さは、昼間ではなくむしろ“夜”に現れるのでなかろうか。内部でうろうろしながら、小一時間位過ごした。やっと食事にありつく。牛タンを食べて満足する。

知人の夫は警察官で仕事中。夜は、警察官舎で夫人とお泊り。早々夜1時頃に就寝。夫は仕事中。いいのかこれで?


翌日、仙台市営地下鉄の始発5時30頃に乗る。ひたすらJR東北本線に乗って平泉へ。

8時30分頃中尊寺に着く。小学校の頃より思いが募っていた為、妙に嬉しくなる。思っていた以上に人多し。予想していた事だが。写真を撮るには差し障り無い人数であった。


その後、毛越寺へ。感動した!2時間くらいお寺にとどまる。やはり実際見ると大変気持ちが良い。隣接する場所に観自在王院跡がある。池を中心とした浄土庭園の遺構がほぼ完全な形で保存され、今は史跡公園として整備されている。雰囲気は大雑把な表現になるが、京都で言えば緑の多いのんびりとした“京都御苑”内に“大覚寺の大沢の池”がある感じ。わかるかな!?


毛越寺


ふと気が付くと、平泉は岩手県。仙台は宮城県。県を越えている。超え続けに、さらに北の北上市に行く事にする。そこに、岩手県下にあった民家の野外博物館がある。


「みちのく民俗村」の民家と長屋門


北に行けば行くほど、公共交通事情は悪くなる。ふと気づくと、仙台市に戻れない。
いっその事、このまま北上して行こうか・・・とも思ったが、夜行バスの費用が先払いで購入済みの為、ふいになる。仕方ないので戻る事にしたが、JRの普通電車では、完全に夜行バスの発車時刻に間に合わない。だから北上駅より東北新幹線に乗った。初めての東北新幹線。連休最終日でもあり自由席超満員。


バス乗り場に着くと、何と知人夫妻がそろって見送りに来ていてくれていた。夫に会えないのが心残りであったが、会えてよかった。バスが京都に向けて発車。翌朝15日6時頃に着く。到着時刻がもっと早く知っていれば、(仕事休みにせずに)仕事に行ったろう。

そんなこんなの仙台行きであった。


その2
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