■ え、門松って何?
かど-まつ【門松】
新年に、歳神を迎える依代(よりしろ)として家々の門口に立てて飾る松。松飾り。飾り松。立て松。(広辞苑より)
古くは木の梢などに神が宿ると考えられており、これを飾る事によって幸せが訪れるという事で、神聖な木の枝を立てました。そして、年神様はそれを伝って降臨すると信じられていました。
最近では、一般家庭ではなじみの少なくなった「門松」。正月に街を歩いていて「門松」を発見しても、たいがいはお店であったり会社であったりで、住宅街ではあまり見られない。僕は、門松保存会の会長(そんなのあるの…?)ではないが、これも日本独特の文化のひとつだと思うし、存在を忘れられるのは、ちと寂しい。「聖なる小枝に神が宿り、幸せを運んでくれる」…なんて!ロマンチックなんでしょう!(うわぁ〜!書いちゃったぁ〜!顔に似合わず…)
もともとは「根引き松」(本ページ下部「門松いろいろ」参照)から始まった事を考えれば、「門松」も進化してきたのです。だから型にこだわることなく、自分のオリジナルのデザインで自由に作ってみると楽しいと思います。ここらで門松を見直してみてはどうでしょう。
■ いつ飾るか
門松も含め、お正月飾りは12月の26日〜28日までに飾ったほうがよい。
タブーは・・・
29日:「二重苦」「苦松」=「苦が待つ」となり縁起がよくないといわれます。
30日:旧暦では大晦日にあたるので31日と同じ。
31日:神様を迎えるのに失礼な「一夜飾り」とされます。
昔は元日から15日までを「松の内」といい、正月の松飾りのある間のことを称した(現在では普通7日までをいう)。戦国時代においても、この期間は休戦にしようという暗黙の了解があったそうだ。たとえ城を包囲して敵の大将の首を取る寸前であっても、正月になると戦もピタッと止まったそうだ。まるでボクシングを見ているようだ。ゴングに救われるのと同じような感じだろうか。戦は「松がとれて」から始めることになる。「松がとれる」という言葉はおそらく門松などの正月飾りがとれることを意味しているのでしょう。
|