神楽岡工作公司
JR岩見沢駅舎


作:森田一弥柳沢究門藤芳樹
( "岩見澤駅舎建築デザインコンペ", 2005 応募作品)


現代都市における我々の日常を取り巻く空間は、自分たちが綿々と創り上げてきた人工的な環境、すなわちむき出しの秩序によって固められた空間によって窒息寸前の状態です。私達の提案は単なる駅舎の形態の提案ではなく、第二の自然ともいうべき空間を私達自身の手で作り上げるという試みです。

また我々は今後開発が予定されている駅舎北側も含めて、新しい中心市街地のあり方を示す建築のプロトタイプとして、新駅舎を提案したいと考えます。新駅舎は従来の駅舎という単一の機能だけにとどまらず複数の異なる都市機能が求められます。この提案はそれらの間に生まれる余白を都市の新たな公共空間としてとらえ、散策路や憩いの場 =「森としての駅舎空間」として開かれた場所にしていこうというものです。特に冬季の気候の厳しい北海道では、屋内公共空間の充実は不可欠かつ切実な問題です。

そのためにこの提案では、自然の造形や空間に近づくための手だてとして、「準結晶 quasi-crystal」と呼ばれるジオメトリーをプランニングに応用しています。その結果、極めて単純なルールに従いながらも不均質で多様かつ自由度の高い空間が生成されることになります。準結晶はすべての辺の長さが等しい(900mm)二つの菱形ユニットから構成されるため、その結果現れる空間の構成要素も容易に規格化が可能です。





■ ELEVATION, SECTION, PLAN




■ IMAGE









■ DIAGRAM

■ MODEL






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